昨年10月に開催した第1回に続いて、
第2回はNICUの看護師経験のあるみなさんにお集まりいただきました。
今回も会のはじめに林代表から自己紹介と、
がんばりっこの活動を簡単に紹介しました。
その後、自己紹介を兼ねて、
みなさんがどのような形で
現在がんばりっこと関わってくださっているか
をお話いただきました。
どのような形で関わっているか
・家族と本音で話す貴重な機会で、日々の看護やご家族に接するときに活かせていると感じています。
・医療と看護がもっとよくなるために家族といっしょに考えていけたらと思っています。
・楽しい企画が一緒にできたらいいなと思っています。
・新生児看護が楽しいと思える看護師が増えたらいいなと考えているので、いろんな方の悩みとか意見がきけたらいいなと思っています。
・家族看護はこうあるべき、というケアについて勉強や研修があるけれど、実はそういうケアをしたくないご家族もいる。がんばりっこ家族の本音を知りたい。ほんとうに家族がやってほしいと思えることをできる看護ができたらいいなと思ってます。
・がんばりっこの活動が地域に根付いて、医療と地域の橋渡しができたらと思っています。
「ファミリーセンタードケア」について
「ファミリーセンタードケア」について、
ご家族にどう知らせているか、
周知方法について質問がありました。
・周知という認識ではやっていないけれど、家族支援計画書というツールはあって、これを作って家族と一緒に考えることが理想。でもなかなか有意義に使えていないという課題がうちの施設はある。
・入院パンフレットを見直したときに、きまりばかり書いてあるものだったのを、もう少し家族の役割とか時期別でできることとかになおした。さらにそれを、家族がみたいと思ったときに見られるように工夫しはじめている。
「ファミリーセンタードケア」について、
病棟のなかで雰囲気をつくっていくための工夫
についても質問がでました。
それに対して、「なにかしてあげる」というより、マインドが大切なのではと思う、というコメントがありました。「チャイルドセンタードケア」や「IFcareも言われるが、やるべきことをする、というより、一緒に歩んでいければいいのでは。スタッフだって人間だし。
中立な立場で関わることの難しさ
さまざまな家族がいる中で、
「自分の看護感を知った上で中立な立場で関わる」
ことの難しさについても話題がでました。
それに対して、看護師さんが壁を感じさせない接し方をしてくれた体験談や、家族内での意識や捉え方の差があって難しいけれど、まずは「NICUの面会に来てくれてありがとう!」という気持ちが大事なのかも、という意見もでました。
おしゃべりを踏まえて、林代表からは、退院後のそういう子をかわいいと思えるかどうかはまた別の話で、退院後に「助けて」とか「わからない」と言える人がいるかどうかが大切なので、保健師さんとの勉強会なども企画して、思いをつないでいく。というまとめがありました。
参加者アンケートより
・FCCと身構えていましたが、本当はまず職場風土の雰囲気がよくて誰もが意見言いやすい環境であれば自然にご家族もその中に入って中心となって一緒にケアを考えられるということを改めて感じました。FCCを!ではなく自然にチームでその赤ちゃんのケアを一緒に考えられるようなNICU・GCUになりたいです。
・とても楽しかったです。他の施設でも同じようなことで悩んでいるのだなと思ったり、その悩んでいることに、がんばりっこ家族経験と医療者双方の目線で意見がもらえるというのはとても心強いし興味深かったです。
みなさんご参加ありがとうございました!
(2023年1月29日開催)
コメント
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