2023年2月27日夜9時。いろいろな子どもたちとの生活を経験してきた、保育士と保育補助のみなさんで、がんばりっこ応援団の集いを開催しました。
8名の方に日本各地からご参加いただき、今回はあえて自己紹介はせず、申込み時にいただいた質問をシェアする形で始まりました。
それぞれの経験の共有
インクルーシブ保育のなかで、それぞれの特性について、子どもたちに改めて伝えるか?伝えるならば、どのような工夫をしているのか?という話題について。
子どもたちは言わなくても自然と気づいていて、この子はこういう子なんだなと自然と受け入れていたというご経験をシェアしてくださる方がいました。また、ご自分のお子さんが通っていた園ではその都度丁寧な説明がされていたという方もいらっしゃいました。
園での食事についての話題では、重症心身障害児(肢体不自由と知的障害が重複している子)の食事の姿勢や食事内容について、ご自分のお子さんの経験を話してくださる方もいて、食具やとろみ剤など具体的な話も出ました。
さらに看護師がいる保育現場では、医療的な目線と保育的な目線の違いからか、専門職同士こそぶつかることはよくあり、お互いに意見しあうのは難しく思われるが、医療の専門的な知識は保育士にはないので、思っていることを言い合うことは大事だ。というご経験のシェアもありました。
終了後のアンケートより
参加しての感想
・こんなに熱い思いの方、素敵な人達がいてとても嬉しかったです。
・お話を聞いて変な力みが減り、今日は入園受け入れに向けて具体的に保護者にお尋ねしたいことがイメージできました。保育という共通点でそれぞれが置かれている環境からの視点がとても参考になりました。
・「食べる喜び」「その子の満足度」全国みな共通!素敵だなぁと感動しました!
・現場の保育士さんの生の声が聞けて、とっても良かったです!保育園看護師などの他職種との連携は、やはり難しさを感じている方が多いのだなと思いました。自園だと遠慮して率直な困り感や葛藤はなかなか言ってもらえないこともあるかと思うので。お互い葛藤しながらも各自の専門性や大切にしている思いを持ち寄って、子どもたちや保護者にとって安心できる楽しく成長できる保育を目指したいなと、改めて思いました。
今後がんばりっこの活動に期待すること・やってほしいこと
・いつも素敵な活動をありがとうございます。集いに参加できなくても、SNSでの発信を目にすることで励まされています。今日参加して思ったのは、保育園や学校の支援者にもっとがんばりっこの活動を知ってもらう機会が増えるといいな、と思いました。
・オンラインで会えるのが楽しみなのでまたしてください〜♪
参加したスタッフとして
保育士という専門職としては、“先ずは親の気持ちが大事”とのことで、診断名だけが先行しないようにインクルーシブ園で保育を希望するのであれば、先生方には事前に親の思いをお伝えしておくほうがいいのだな、という気付きを頂きました。
また、保育園の看護師(で保育士資格ももっている)という方からは、看護師という医療職の視点からみると、保育の現場にカルチャーショックを受けた、というお話も印象的でした。
全国からさまざまな働き方の保育士が集まることで、自分の疑問にスパッと答えが出なくても、モヤモヤを共有できる場があることって大事、と改めて思いました。
これからもがんばりっこの活動として、いつものがんばりっこの集い(対面もオンラインも)とともに、応援団の集いをオンライン開催して全国の専門職のみなさんをつないでいく活動も継続していきたいと思います。
さらなる応援をよろしくお願いいたします。
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