3/11(月) 21:00〜22:00、オンライン開催しました!(参加者5名、スタッフ3名)
今回の応援団の集いもはじめに、スタッフよりがんばりっこの活動紹介をお伝えしました。
その後、参加者の皆さんに自己紹介をしていただいたあと、各自が気になるトピックに入っていきました。
園づくりを担うなかで
がんばりっこが園に通う際に、特別な支援が必要かどうかは、子ども一人ひとり異なります。必要に応じて担任の先生以外に「加配保育士」(かはいほいくし)が配置されることがありますが、加配の先生になるために専門的な知識は必須ではありません。そのため、子どもとの関わり方に迷ったり、保護者対応に悩んだりすることもあります。
保育園での生活は、加配の先生だけと過ごすのではなく、ほかの子どもたちとの関わりの中で成長することが理想です。しかし、人手不足の現場では、それを実現するのが簡単ではありません。
今回の参加者5名は、それぞれ立場や関わり方は異なりますが、毎日がんばりっこと向き合っている方々です。「担当の子にどこまで関わるべきか」「他の保育士との情報共有をどうするか」「他の先生の子どもへの関わり方にモヤモヤを感じることもある」など、率直な意見を交わす場となりました。
がんばりっこが安心して過ごせるための決まった「ハウツー」はありません。本を読んだからといって、その通りに子どもが動いたり考えたりするわけではないからです。そのため、「この子は何を求めているのだろう?」と子ども一人ひとりに向き合う、実践的な研修を行っている園もありました。
中には「クラスをまとめなければ」と必死になる保育士もいます。しかし、「みんなと同じでなくてもいい。少しでも他の子の活動を見られるようになるだけで十分なんだよ」といった言葉に、がんばりっこが通う園づくりのあり方がちらっと見えた気がしました。
最後に、長年保育園の保育士をしてくださっている方から、「その子その子の違いを知る、認め合うために勉強する、そうすることで知識とか立場とかをこえて、子どもたちを支えていけるんじゃないかな。ヒントは、すぐ近くの先生が知っているかもしれないし、園の看護師さんが知っているかもしれないし、みんなが話できればいいのにね」ということばがあって、モヤモヤを共有した仲間として参加者みんなで未来を感じたところで、会は終了となりました。
児童発達支援(療育機関)の保育士と保育園との関係
ちなみに、今回児童発達支援に関わる保育士の方も参加してくださいました。福祉サービスとして、「保育所等訪問支援」というものがあります。
厚生労働省が開催した「今後の障害児支援の在り方に関する検討会」(柏女霊峰座長)では、障害児支援は「インクルージョンを推進するための後方支援」の役割を担うことが明確化され、①障害のある子どもも原則、一般施策の中で育つことが当たり前であること、②インクルージョンを進めるには障害のある子どもやその家族、受け入れる一般施策のスタッフや障害のない子どもたちが安心できるよう特性に応じた環境調整や関わり方、集団への働きかけなど専門的支援が必要であることが確認された。その中において保育所等訪問支援は、インクルージョンを推進する「1丁目1番地」の重要な事業であり、全国的に普及させていく必要がある。
厚生労働省「保育所等訪問支援の効果的な実施を 図るための手引書」より
がんばりっこがよりよい環境で過ごせるよう、園と療育が連携する場もあります。例えば、「保育所等訪問支援」という福祉サービスを利用し、児童発達支援(療育)の先生が保育園での集団生活の様子を観察し、保育士にアドバイスをすることがあります。また、療育の先生が保育園を訪れ、子どもの姿を直接見ることで、その後の療育内容に生かすこともあります。
どちらの場面でも、保育士の資格を持つ先生たちが、がんばりっこに寄り添い、支えています。
終了後のアンケートより
参加しての感想
- 他県や同じ公立の園でも実態がそれぞれ違うことを知れました。
- 運営の方が画面オフで、参加者が進行をする会は私は初めてでした。太陽ママの話を聞きたい気持ちもあるけれど、支援者同士だとこういった「ちょっと聞いて〜」のような職員同士の雑談のような雰囲気で、というアイディアは面白いなと思いました。
心に残っている言葉や想いがあれば聞かせてください。
- 加配の子に一人だけに負担がかからないようにしているということ。
- 子ども達が心地良く過ごすには…本当にそれ!と思いました。
- 皆さんの職種や立場がそれぞれ違うけど、子ども一人ひとりに寄り添いたい気持ち、子どもたちのことを知って欲しいという気持ちが一緒であった事が、本当に嬉しかったです。そんな支援者や保護者さんなど増えたらいいなと思いました。
- それぞれの立場でできることを一生懸命考えていることが伝わり、印象的でした。保育園の集いでも他職種な感じが今回とても興味深くて面白かったです。
★参加者の方から情報共有です。「LINE相談で孤立したがんばりっこを育てているママたちからの相談も多いです。ぜひ外出せずにスキマ時間で話せるので、LINE相談もぜひ活用してもらえたら嬉しいです。」とのことです。(画像をクリックすると詳細がみれます)
これからもがんばりっこの活動として、家族の集いとともに、応援団の集いも継続して開催していきます。
応援よろしくお願いいたします。
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