コロナ禍で現場実習ができない3年間
コロナ禍で現場実習が難しく座学のみの状況というお話を伺い、
少しでもリアルな経験談や親の想いを体感してもらえたらと
獨協医科大学 看護学部3年生の授業で
がんばりっこママ4人それぞれの経験談を聞いて質問する。
という内容でトークセッションを開催させていただきました。
4人の壮絶な出産経験談
・一生寝たきり、目も見えず耳も聞こえないだろうと言われた子どもを産むことを選んだママの在宅生活やきょうだい児
・妊娠30週に脳の異常を告げられての出産と家族のその後
・超未熟児の我が子はNICU入院中
・お腹で動いてる我が子は死産に?22週で出産からの18年間
思い出すのは胸が苦しくなることもあったと思いますがお話くださるママの姿はとても温かくて素敵でした。話を聞きながら一生懸命メモを取り沢山の質問をしてくださる学生さんの姿はとても頼もしかったです。
午後のカンファレンスの中でも学生間でご家族の思いや家族支援について、積極的な意見交換が行われていました。との先生からのご報告もとても嬉しかったです。
それぞれが目指す看護師の姿
たくさんの感想をいただいたので少しだけ。
・このような状況であるため、私たちは紙面上でしか患者さんのことを考える機会がありませんでした。実際に当事者からお話をしていただき、紙面上では気づくことができない心理面や想い、訴えを知ることができました。
・短い時間の中で決断を迫られたり、唐突にいろいろなことをいろいろな人から言われて、葛藤や複雑な思いを抱えてきた経験があることを知りました。またそういった話しづらい部分までお話していただき、本当にありがとうございます。
・家族がベストな選択ができるように、医療者は偏った選択肢ではなく、多くの選択肢を提示する必要があることを改めて学びました。自分だったらどう思うかを考え続けて関わることを意識したいと思いました。
・4人のお母さんのお話を聞いて、実際の体験の中での気持ちに少し触れることができたと感じました。また、話を聞いていて、それぞれ想像していた妊娠・出産とはいかなかったと思いますが、率直にお母さんは強いんだなと感じました。
・入院中や児との面会時の看護師の態度・発言は両親の記憶に残るものであり、看護師の存在は母親にとって支えになるべき存在であることが分かりました。医療従事者を目指す者として、実習中はどうしても各領域に沿った、教科書通りのやり方を意識して患者に接したり、声かけを行ってしまいがちでした。
獨協医科大学の皆さん、お話くださったママありがとうございました!
(2022年12月20日開催)
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